平成27年1月度の定例会では、「プロジェクトで使える対話術 ~また一緒に仕事をしたいと言われるプロマネ目指して~」と題して、プロジェクトのステークホルダーをその気にさせるための対話方法のワークショップを行いました。

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PMBOK®第5版では、プロジェクト・マネジャーが持つべき人間関係スキルの中に、「信頼関係の構築」「コンフリクト・マネジメント」「コーチング」の3つのスキルが追加されています。
この中で「信頼関係の構築」は、通常、行動で勝ち取ることが必要と言われます。それはそれで大切なのですが、今回は相手の心と繋がることで勝ち取る信頼関係の構築のために「コーチング」で必須となる「傾聴」を全員で体験しました。

このワークショップでの傾聴は、相手の話の裏側にある思いを理解するために、相手に「理解して聴いているよ」というメッセージを伝える「反映」と普段認められることのない相手の内なる特性を認める「認知」を使い、相手からの心の信頼関係を得る試みを行いました。

あっという間の2時間でしたが、参加者からは「もっとやってみたい」「自分自身が気付いていない自分の良さに触れられた」といった感想をいただきました。

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こうした対話は、プロジェクトが佳境に入ってしまうとなかなか実現は難しいとは思います。普段からプロジェクトの顧客・メンバーといったステークホルダーとこうした対話を行い、心の信頼関係を築いておくことは、プロジェクトを円滑に推進するために必要なことの一つではないでしょうか?